漆黒の白雪姫【上】【完】

7 /チェックメイト

弥生side

「…マジで?ふは!超馬鹿じゃん」

『そうなのよ
…で、こっちはもう完全に落ちたわ。いつでも回収にいらっしゃい?

祭がそろそろキレるわ』

「うわ!そりゃ困る!
マジで助かった。まつ姉にも今度改めて顔だすって言っといてよ」


今日はキリヤはお休み

だから今日は白雪姫として働いているが、只今ある人と仕事の報告の電話中


『あら?そらなら喜ぶわ
顔はいいのにケチでワガママで、最悪この上なかったけど、祭におちた姿は面白かったわー』


相手はあるキャバクラのママ
大瀧長男を落とすべく、協力の相談を持ちかけた私に、ママとその話を聞きつけたNo.1がそれを引き受けてくれた


それは一条の店なんだけど、一条を嫌っているママとNo.1
だから今回聞いてくれたんだけど

その理由は



『…もうすぐね、七回忌

戻ってくるの?』


「…」


そうママは私の母、神宮寺真澄の実の姉

両親それぞれ愛人を作り出て行ったそう
親戚にも邪険にされ、まだ幼く体の弱い妹を育てる為に必死で働いたらしい

ワガママも言わず、家事なんかをこなし、いっつも笑っていた母がたまらなく可愛いかったそうだ


「…帰るよ。お墓参りはちゃんとしないと、母さんが泣いちゃうよ」


私は稽古、父は親父に呼ばれている時に1人で逝ってしまった母

…その死が不自然過ぎて、ずっと疑問に思っていた

その理由も原因もハッキリした今、さっさと奴らを潰してしまいたい



『…そう、ね
ならその日に会えるわね。
少しお話しましょう。色々と手に入れたわよ』


「ふふ。超助かる。ありがとー、ママ」


私が呼ぶ“ママ”は、店の“ママ”じゃない


母さんと同じく、“ママ”は私の第二の母親的存在なのだから


『いいえ。それじゃ、無理しちゃだめよ?』


そう言って電話を切ったママ




…来月は母さんの七回忌

墓参りにはちゃんと行く事は父さんにも伝えてある




“弥生、おいで?一緒に寝ましょう”



いつも笑って私と煌河を包み込んでくれた、大好きな母さん






…そんな母さんを



父さんの唯一の人を奪った奴らを






「…ぜってぇ許さねぇっ」





私は拳を強く握り、奴ら…



一条との闘いに闘志を燃やしていた












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