漆黒の白雪姫【上】【完】

7 /桃弥と弥生

「…お前の知っての通り、お前と音無組長には血の繋がりはねぇ

お前の本当の父親の名は内村浩一

内村は当時、お前の母親…音無リエが通っていたホストクラブのNo.1だった男だ」

「っ」

目を見開く音無
それでも俺は続ける

「その時から音無リエと音無組長は夫婦だった

だが、仕事漬けの音無組長にリエは不満を感じ、学生時代の友人に誘われ、内村がいるホストクラブに行ったのが出逢いだ


金回りのいい顧客だから、No.も上が着いた
営業と分かっていても、リエは甘い言葉を巧みに使い誘惑する内村に溺れて行った


そして内村も、リエの美貌に一目惚れし惹かれあうのはそう時間がかからなかった

音無の経営する店で、護衛と集金に出た組員には金を渡し口を封じた

そして店以外でも密かに会う様にもなって行った」


「っ、じゃ、あっ…」


震える声の音無
そんな音無に俺は冷たく言った


「…ああ。お前と弥生は不倫相手との間に出来た子供だ」


固まる音無に今度は弥生が口を開いた


「ま、それなりに組長ともヤる事はヤってたみたいだし、妊娠しても可笑しく無かった


…けどな

音無組長との間には子供が出来る筈がねぇんだ



音無組長は無精子症



若かったが、なかなか子供が出来ず、跡取りの問題もあって不妊の検査を受けた

…そして、リエだけがその結果を知っていた


それで妊娠を知ったリエは、妊娠の事を組長に言えず内村に話した


すると








内村はリエを拉致監禁したんだよ」


「なっ…」



…あり得ないという様に目を見開いた音無

だが話はまだ終わってない


0
  • しおりをはさむ
  • 634
  • 4756
/ 451ページ
このページを編集する