漆黒の白雪姫【上】【完】

「…弥生」


いつの間にか私はベットと壁の隙間に移動していた

膝を抱えて顔を埋めていた私の後ろから聞こえた声に、私の心は悲鳴を上げる


「…仕事か?なら机に置いて置いてくれ

今、ちょっと調べも「弥生っ!聞いてくれ!あれは嘘だ!あれは」なら何で母子手帳もエコーも持ってんだっ!!」

「っっ」


私の肩を掴み、焦っている皇夜の手を払い怒鳴り睨む


「…別におかしくないだろう?

お前らは夫婦だ。別に身体を重ねて子供が出来るなんて、変じゃねぇだろ?


…あんなにお互い求めあってたんだっ

めでてぇことじゃねぇか」


ふっと鼻で笑って私は皇夜を見る

「っっ、や、よいっ…お前…まさかっ」


目を見開き動揺する皇夜
そんな皇夜に私はまた笑う


「ははっ!見たさ聞いたさ!

酒に軽い睡眠薬混ぜられたりして意識飛ばされた時にお前らの情事を…この目でなっ

無理矢理最中であろうお前の部屋の前を通らせられたりっ



これで嘘だって言うのを信じろっていうのは無理に決まってるだろうがっ!」



「っ、あれはっ…」

「…いい。聞きたくねぇ。出てってくれ」

「っっ、やよ「出て行けよっ!!!」っっ」




皇夜に背を向けて叫んだ悲痛な私の怒鳴り声に、彼は息を飲んで私の部屋を後にした




「…ばかっ、やろうっ…」


私はまたその場に崩れ声を押し殺して泣いたんだ







そして煌河の耳にもそれが入り



煌河の提案で私達は



皇夜が居ない日に







一条の屋敷を後にした




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