漆黒の白雪姫【上】【完】

それはある日


仕事が終わり何時もの様に深夜に帰宅したその日、物置から声が聞こえた


「…なんだよ。こんな時間に」

たわいも無い話かもしれないが、夜中にこんな所で何か話をしてるのはいい気がしない

そう思った俺は物置に近付き、手摺に手をかけた時


「…っはぁっ、…んっ…ぁぁっ」

「…くっぅ、…はぁっはぁっ」


「…」

この声はどう考えたって…
はぁと溜息を零した俺

本家住みの組員も勿論いる
…だが女を連れ込むのはよろしくないよね?

もしかしたら若い家政婦をとっ捕まえてヤッてんのかもしれないけど…


風紀が乱れるからやめてほしい


…人のヤッてる所なんて見たくないけど、仕方ないか


そう思った俺は物置の扉を開いた瞬間…目を疑った



「…っ、ぁぁっ…ぁぁっん」

「…っはぁっはぁっ」



俺の存在に気付かず、全裸同士の男女が抱き締め合いながら腰を揺らしていた


その相手が




「…麗華、近藤。お前ら何してる?」





俺の妻である麗華と



最近突然消えた徹の後釜に幹部に上がった近藤だった






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