漆黒の白雪姫【上】【完】

1 /黒騎士と白雪姫

「おはよう。一条君、神宮寺さん」

「おはよう」
「おはようございます」


私達が通う学校は普通の高校だ
隣に不良校があるが、そっちは絶対に行きたくねぇ

その理由は


「「「きゃぁぁぁぁっ!」」」

「(チッ!たかが暴走族で騒ぐんじゃねぇよ
煩せぇんだよ!バケモノ共め)」


この辺を仕切るチーム、鳳凰ーホウオウー

全国No.2であるチーム
幹部は美形揃いでファンクラブまである
毎朝熱烈なお出迎えをされている

隣の高校ー笹ヶ丘第一高校

そして私達が通うのはー笹ヶ丘第二高校


ぜってぇ関わりたくねぇ

まぁ理由はもちろんあるがな?


「弥生、俺も同感だ」

「あらそう?よく私の考えてた事わかりましたね?」

「当たり前」



話し方違うだろって?
そりゃそうだ

素で学校に行ったら仕事やりずれぇからな
だから変装もしている

私はこげ茶の肩までのウィッグに黒いカラコンに赤縁眼鏡をかけ、話し方を丁寧に

煌河は眼鏡を取り長い前髪で顔を隠していて
話し方を軽い感じに変えただけ


「毎朝煩いですね。よくみんな我慢していますよね」

「うーん。怖いし、迷惑だけどウチにも隠れファンがいるし、鳳凰の幹部っ美形でしょ?
目の保養にもなるし、なんてったって」


独り言で片付けようとしていたのに、何時もの様に話かけてきたクラスメイトの女の子が校庭に目線を送る


「こっちにお姫様がいるからね
一高でも二高でも羨ましがられてるの

そりゃ、あれだけ可愛くて人懐こくちゃ認めざる負えないよね?」


栗色の髪を綺麗に巻いた女が男達に走り寄る

「(…ふーん。あれがねぇ)」

頬杖をつきその様子を見る
鳳凰は1ヶ月前、総長の女…つまり姫が出来た


まぁ、その鳳凰の総長はとんでもない女遍歴
…おえ。まじ吐き気する

女を作っても浮気は当たり前のその男、どうやら女遊びをやめたらしい

「(ま、私には関係ねぇからどうでもいいけど)」

外から視線を外し隣で机に突っ伏した煌河を見た

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