漆黒の白雪姫【上】【完】

8 /騒がしい何か

あの後、先に行ってしまった桔平達に遅いと文句を言われたが無視してやった

皇夜に会った事も言わなかった
別に言う必要もねぇと思ったし、余計な心配をかけさせたくなかった

それに、それを誰も言わない所を見ると、皆同じ気持ちかどうでもいい事だったんだなと思った



そして屋敷に帰れば、宴会の準備は出来ていて夕方には父さんと滝さんの、おかえりなさい会と言う、名目の宴会が始まった


若い奴等は父さんと滝さんの事を噂でしか知らないが、古株の人達が2人の事を話していたのと、桐斗自身で一条との決別を決めた時に2人の事情も全てを、話していたお陰で、2人は直ぐに九条に打ち解けられた






どんちゃん騒ぎが続く広間をクスッと笑って、私は少し酔いを覚まそうと、こっそり抜け出し縁側に座った




そこから見えたのはまん丸の満月






「冷えますよ」



ボーっと月を見ていた私の肩に、ジャケットをかけてくれたのは



「サンキュ。煌河」



相変わらず、気の利く相棒だった

笑って礼を言うと、煌河も笑ってそのまま私の隣に腰を下ろした







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