漆黒の白雪姫【上】【完】

8 /動き出す

弥生side

「なぁ、マユは元気か?」

Dによく顔を見せる様になった黒龍達
今日も黒龍幹部3人はDにやって来ていた


黒龍の溜まり場はあるが、白龍と同じで九条の経営する普通のダンスクラブ

クラブの2階に溜まり場がある為、襲撃されることもない
…というより場所がバレてない

前は違う場所だったが、バックが一条から九条に変わった事により、溜まり場も移動したのだ


だからどっちでも好きな方に行けるっつー訳


そして全然あっていない、唯一の女友達であり僚の彼女のマユの事が気になった


「んー。まぁね。
相変わらずだね。今日は家の用とかで行けないのって泣きそうだったけど」

奈津がスマホであり得ない速さで指を動かしゲームをしながらそう言った


「…で?僚、お前どうするんだ?」


来月、煌河が一条に帰る時に正式にマユは煌河の婚約者になってしまう

マユの彼氏である僚を見つめると


「なるようになるだけだろ」


そう言って煙草を咥えた僚
寂しそうに笑ってそう言った僚にチクっと胸が痛んだ


「…ごめんな、僚」

私がそう言うと、僚のデカイ手が私の頭に乗った


「なんでお前が謝る」

「…」

「…優しいなお前は」


何も言えないのに、何故か僚は私にそう言って乱暴に頭を撫でた

「…優しいのはてめぇだろうが」

「優しかねぇよ。

…ただの、馬鹿だ」


切なく笑った僚の頭をそっと引き寄せ、私の肩に乗せた


「…これ浮気に入る?」

「…さぁ?マユに聞いてみろ」

「んー写メ写メ」

「はぁぁぁ!?ちょっとタンマ!ヤメテ!」



スマホを私らに向けると、焦る僚に私は笑った



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