漆黒の白雪姫【上】【完】

その翌日

『マユがDに行きたいんだと。どうする?』

実はマユは黒龍の姫ってわけじゃない
だから黒龍の溜まり場にも来たことがない

理由は女嫌いだったり苦手な奴もいるから

何故私は大丈夫かと言うと、最早行動も口調も男みたいだからってのと、一人一人と少しずつ一定の距離を保ちながら心を通わせて来たから

それぞれタイプが違うしな?


「…私より桔平に聞いた方がいい」


白龍は殆どが女を苦手とするか嫌う
中でも一番女がダメなのは雄心

あいつとは胸倉掴みあって喧嘩して、仲良くなった様なもんだし

それに一番苦手なのが、マユみたいな女の子らしい女
裏切られた姉に被って、嫌悪感が酷いといっていた


『…やっぱ、キツイよな?
特に雄心はマズイよな。』

「…ん。あと隼人も」


隼人も実は女嫌い
過去の記憶でどうも触られるのが嫌だと言う

マユは自然にボディタッチをするから…隼人は間違いなく苦手とするタイプ
一度会った時、隼人の口元が滅茶苦茶ヒクヒク言っていたのを思い出す


『りょーかい。きっと奈津がそっち行くからよろしくな』

「…悪いな。僚」

『いんや。
機嫌損ねて後で相手するお前の事を考えたらよ…

まぁ、それぞれ傷があるんだ
俺は気にしてない』

「ありがとな」

『ん。じゃあまたな』


そう言って僚との通話を切った私は、ふうと息を吐いた



「どうです?」

隣でパソコンを弄る煌河が聞いてきた

「…そろそろじゃねぇの?」

私は背もたれに寄りかかってそう言うと

「そうですか。
まぁ丸く収まればいいのですが…」

「それを、させてくれねーのが奴だよ
…さて、どう仕掛けてくるか」


私はため息をついて今後を考えた




0
  • しおりをはさむ
  • 646
  • 4775
/ 451ページ
このページを編集する