漆黒の白雪姫【上】【完】

2 /虫酸が走る

「ね〜知ってるか〜?」

鳳凰の奴らが煌河に接触して来た翌日から毎日、白龍の溜まり場にやって来てる私達

だって行くとこねーし
…つーかよぉ

「うざい。離れろ。つーかさりげなく乳触んな変態」

「ぐふっ!」

後ろから抱きつかれ、さりげなく私の胸を触った変態総長の腹に肘鉄を入れて、煌河の隣に座る

「…で?何だよ」

以外といいとこに入ったのか蹲る桔平にそう尋ねれば

「…弥生が白龍の姫で鳳凰が狙ってるっつー話」

そう
あれから一高にまで白龍と関わりがあると知られた私達

それと鳳凰の“弥生ちゃん捜し”
嘘の情報を信じている奴らは私を、“弥生”じゃないと信じたらしい

…が、だ。

煌河が呼び出された時、桔平と雅樹の様子、そして私の顔がいいっつー噂のお陰で面倒な事にクソ兄貴が私に興味を持ち始めた


だから毎日いっつもいない私を連れに来る
毎度盗聴器からしーっかり聞こえてくる色魔の声がウザイ


それが噂となり、二高だけではなく一高にも駆け巡り、数々の嫌がらせはクラスの女共だけじゃねぇっつーことは知っていた



「誰のせいだと思ってんだ?ああ!?」

「「…さーせん」」

まさか桔平といる時に鳳凰達が来るタイミングが被るなんて運が悪いとしか言えねぇっつーの


「つーか!こいつが姫とかマジ爆笑もんだしっ!」

私を指差し腹を抱えて笑うのは
宍戸雄心-シシド ユウシン-

白龍特攻隊長であり、女嫌いなこいつは、私を女として扱わず、こうしてフツーに雑な扱いをする奴
まぁ、その方が楽でいい

「失礼な。私、これでも白雪姫という通り名がございましてよ?」

「うわっ!キモッ!マジ鳥は…「…よーし。表出ろや!」よーし来たっ!今日は負けねぇ!」


こうして取っ組み合いをフツーにしてくれるいい奴だ

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