【完結】にゃんだふる恋愛主義

第三章 /孤独の始まり




―――翌日、学校に行くと

下駄箱の中に入れていたはずの上履きが消えていた。


「美崎」


休み時間、廊下を歩むあたしは

呼び止められて、振り返る。


背後の担任は、あたしを呼んだくせに

あたしの足元に目を落としながら口を開く。


「お前、何でスリッパなんて履いてんだ?」

「はあ。歩きにくいです」

「感想じゃなくて、理由を聞いてんだよ」


手にした美術の教科書。それから、スケッチブック。

握り締めるあたしは、静かに首を傾げる。


じっと見上げるあたしの目。

担任は無垢な瞳で見下ろすだけ。

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