【完結】にゃんだふる恋愛主義

第四章 /捨て猫の未来



―――暗闇の中、堕ちていく。


ああ。

またあの夢か。


眠っているはずなのに、どこか覚醒したままの脳が囁いた。


宙に向かって手を伸ばす。


だけど一面、闇景色。

掴まるところもなく、手は虚しく宙を切り続ける。



堕ちる。

堕ちていく。



闇の中、最果てを目指して。



心にまで黒が侵食する。

絶望に近い気持ちで、満たされる。



1人そっと目を閉ざした


その時。





誰かの手が、さ迷ったままのあたしの腕を掴む。



闇一色だった世界に光が差す。

眠っていたはずのあたしは

静かにそのまぶたを開いた。





―――いつも、そう。



1人きりの真っ暗闇から、あたしを救い出すのは

いつだって、“あなた”なんだね。


―――……



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