【完結】にゃんだふる恋愛主義

第二章 /泥棒猫の憂鬱




「ご馳走様でした」



時は流れて、数日後。

一人きりのリビング。


日曜の朝食を終えたあたしは

お箸を置いて、手を合わせた。



使った食器を洗うあたしの元。

洗濯かごを手にしたおばさんが歩み寄ってくる。


ふわりと洗剤の香り。

心地よいそれが、甘く鼻をくすぐる。



「あ、おばさん。あたし、干しますよ」

「いいのいいの!そんなに気遣わなくて大丈夫」



全員の洗い物の途中。


スポンジ片手に顔を上げるあたしを

笑顔のおばさんが軽く制する。

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