Tokyo Lovers Metro

お昼休憩も終わって、私は1階の倉庫にいた。

散らかったサンプルの片づけを鼻歌交じりにやっていた時

「楽しそうだね」

全く気配を感じなくて、突然かけられた声に驚いて、持っていたものが手からすべり落ちた。

「川端主任…どうされたんですか?」

ゆっくりと近づいてくる主任に違和感を感じてると

「真帆ちゃん。最近、雰囲気変わったね。可愛くなった」

主任はまだゆっくりと近づいてきて、あと2歩分の距離を空けて立ち止まった。

「ありがとうございます。あの、私はもう作業終わったので、あ、あとはどうぞ…」

早口でそう言って、急いで主任の右側を抜けて倉庫から出ようとした刹那、ガシっと捕まえられた腕。

グイと引っ張られて、よろめいたところを川端主任に抱きすくめられた。

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