Tokyo Lovers Metro

大野さんがゆっくりと近づいてくる。

「電車で行こうぜ。まだ走ってるだろ」

私の横に並んだその人を見上げると、優しく微笑んでいた。
これまで一度も見たことないくらいの微笑みだった。

その眼に吸い込まれるように、私は頷いていた。








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