Tokyo Lovers Metro

「かなり参考になったな」

「はい。取り入れたいことばかりでした」

「桜酒造さんの考え方、良かったよな」

「あのセット売り良かったですよね。
うちもカーペットとカーテンとかのトータルコーディネートでセット売りとかできそうですよね」

大野さんが私をじっと見ている。

「…なんですか?」

「それいいな」

「そうですか?」

「じゃそのセット売りの担当おまえな」

「え?」

「言いだしっぺがやるのは当然だろ。イヤなのか?」

「いえ…ただ仕事が増えるな~って…」

「やれよ」

大野さんがニヤリと笑っている。

私もニヤリと笑った。

「はい。やります!」

右手を挙げて宣誓した。


やっぱり私は仕事人間かも…


認められたら嬉しいし、そして私が考えたことが成功するのを見たい。


ううん。成功させたい!



「うわー、戻ったらやることいっぱいですねー」

私のオレンジ色のシンプルなスケジュール帳に
『セット売り リストUP』

の、文字が加わった。





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