Tokyo Lovers Metro

最終日は帰京することも考えて、お昼までで失礼することになっていた。

この日は一人で受注表の入力から、発送、後処理の入力までやらせてもらえた。

「できた」

長崎県の鴨川様宛の注文を全部一人でこなし、一人でニマニマ考えていた。

鴨川様がなんでこれをご注文されたとか…
おそらく娘さんからのプレゼントだろうとか…

「仕事中にニヤつくなよ」

掛けられた声に振り返ると、大野さんが一升瓶が入ったケースを足元に置いて、こっちを半笑いで見ていた。

「大野さんもサボらないでくださいね」

「サボってねーよ。休憩だよ。どんだけ重いと思ってんだよ」

「またまたー」

「なら持ってみろって」

たった6本しか入ってないケースは、本当に重かった。
私は持ち上げることも出来なかった…

「やめとけ。腰いためるぞ」

「大野さん、大丈夫?」

「あぁ。あとでマッサージしろよ」

そんなの出来るわけないのに、彼はそのまま言い逃げした。


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