貴方ノ隣 Ⅰ 【完】




住む世界って何?

――――…世界は一つなのに、離れなきゃいけない理由なんてあるの…?





「琉衣さんっ、私っ、…琉衣さんのこと、好き、なんですっ」








背中越しに、少しだけ、琉衣の鼓動を感じる。

いや、もしかしたらこれは私の鼓動かも。



琉衣のお腹に回している腕にギュッと力を込める。




―――…と、その腕は、静かに、ほどかれた。




「…もう、繁華街には来るな」





彼はそれだけ言って出て行ってしまった。





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