faveur ~寵愛~ Ⅰ 【完】

Ⅱ /南




―――――――――……



まだ男の軍団は帰ってきてないようで、倉庫の中は閑散としていた。

右の奥にある階段。
そこを、シュウはあたしの腕をつかんだまま上る。


あるのは、一つの扉。



「ねえ、…帰りたい…」

抵抗こそやめたものの、帰りたい気持ちは変わらない。


「るせえな、もうあきらめろ」


あんた何様よ!?と言いたくなるのをぐっとこらえた。


――…ガチャ



もう、あきらめようか…


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