faveur ~寵愛~ Ⅰ 【完】

Ⅵ /笑顔




――――――――――………




久しぶりの学校は、とにかく単位を落とさないために必死にならざるを得なかった。

先生によると、かなりまずいところにまで来ているらしい。




………ただ。

先生の中にも、生徒の中にも、あたしが厄介ごとに巻き込まれたことを知る人はいなかった。





あたしはその事実を、誰一人にも漏らさなかった。


面倒だっていうのもあるけど…… どうしてか、言いたくなかった。




――――……あたしだけの記憶。




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