Crazy Heart Again③(完)

第十二幕:女走り屋の立場 /ホントウの幸せ





────夢。



これは夢だ、ってすぐに分かった。





だって、目の前に、一番の親友が立っていたから。





色素の薄いセミロング。
真っ白な肌。
大きな瞳。
ピンクの唇。


相変わらず美人な彼女は、優しく笑っている。





「────……」


「え?」




訊き返すと、彼女は悲しそうに微笑む。





そして──




ふわり。


石鹸の匂いに包まれる。




抱き締められてるのだと、ワンテンポ遅れてから気がついた。




「────……」


「……え?」




再び、囁かれる。


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