Help (完)

第四幕:『羅刹』からの逃亡 /餌付け





──────お腹、空いた。

扉の鍵は閉まってるし、窓から出ようにもここは十数階のフロア。助けを呼ぼうにもスマホはとられた。

夜はすっかり明け、もう太陽が真上にいる。




真っ白なシーツが敷かれた大きなベッドに大の字になって、そばにある大きな窓から空を見上げた。


気持ちよさそうな青空が目一杯広がっている。窓から降り注ぐ暖かな日差しは、強すぎて少し痛い。




あー。今日学校休んじゃった。

ていうか、今日バイトもあるんだけど。無断欠席とか最悪。あの店長だから許してはくれるだろうけど、次出勤した時にしこたま怒られた後、鬼のように残業させられるんだろうなぁ。




はぁ、とため息を吐いて暇を持て余す。


ベッドとソファーとテーブルしかない部屋で、出来る事は何もない。ただただ、誰か────出来れば衛藤さんが助けてくれる事を願うのみ。




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