Help (完)

第五幕:ここから始まる /イライラMAX





扉が開いたのはチャイムを押して30秒程経った時。留守なのかと思って帰ろうかと思った頃だった。




バンッと開かれた扉にびっくりして目を見開くと、視界に映ったのは炎のような瞳。

無表情で、色白で、サラサラの髪で。私の空っぽの脳みそでは「美しい」以外に形容できない姿をした狼────セツナさんだった。





「っ……」



こんなにすぐ会えるなんて思っていなかったから、何も言えず言葉を呑む。



直後。



ぐっと素早く手首を掴まれ、私の体はあっという間に部屋の中へ連れ込まれた。





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