Help (完)

第七幕:しょうぶ /携帯番号





「マシロ……」



向こう側にいる彼を見て節南さんが顔を歪める。

一方マシロくんはにこっと笑ってこちらに手をひらひら振っていた。




……振り返せばいいのかな?

私もにこっと笑って手を振ってみる。




「マシロなんかに笑ってんじゃねぇ」



けれど、すぐに節南さんに手を掴まれた。

見上げると、あからさまに不機嫌そうな顔。声もいつもより低い気がする。



そんなことを思っているうちに信号が変わって、マシロくんが跳ねるような足取りで歩いてくる。



「こらこら。だめじゃん、この道渡ったら。この道の向こうは壱宮町だよ。こっちの陣地テリトリーに入ってくるなって言ったでしょ。協定違反だよー。ね? 節南?」





そう言いながら歩み寄ってきた彼が、最後にもう1度「Bangバンッ!」と言いながら指で作った拳銃を節南さんに向ける。



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