天使を殺したあたしは。(完)

第二幕 /年越し






──クリスマスの夜。あたしは結局、重たい体を引きずって家に帰ったけれど。

翌日顔を合わせた菜月に「超楽しかった!」って──何がどんな風に楽しかったのかを話さず、ガキみたいに「最高!」「楽しかった!」「やばかった!」って繰り返す彼女の隣で闇夜に溺れる。






スマホの検索履歴は、また「自殺方法」で埋まっていってる。






あたしは、生きてることを楽しんじゃいけない。

天使に報いるために、天使だけを思って、生きていく。それがあたしの生きる意味──






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