天使を殺したあたしは。(完)

第四幕 /予期せぬ再会






────それからあたしは、毎日のようにその店に通った。

菜月から「ライライ、コンビニ来ないの?」なんて連絡が来たけど毎回「ごめんね」って返して店に行く。



いつも夕方過ぎに行くようにしてたけど、必ず誰かはいた。




けど、いつも決まっているのは意外にもナギだった。

いや。確かにここはナギの家って言ってたし……当然と言えば当然かもしれない。




璃都さんも、毎回いるわけではなかったけれど、毎日来ていた。

どんなに遅くなってもひょっこり顔出して「ライちゃん」って呼んでくれる──





名前呼ばれて笑顔向けられるだけで天にも昇る気持ちになるあたしって、すごく安っぽい。



でも、ホントウに幸せ。

あの璃都さんに名前呼ばれて、笑いかけてもらえて、毎日お話しできる。





そのためになら、友達の菜月の誘いだって、毎回断れるってもんだ。









──きっと、あたしは浮かれていた。

璃都さんに会えるのが楽しみすぎて──






"その"存在を忘れていたのだ……。




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