天使を殺したあたしは。(完)

第一幕 /救いの兆し







いきなり低い声がしてパッと目を開けた瞬間、ぐいっと首根っこ掴まれて後ろに引っ張られた。




「うわっ」




急すぎてバランスを完全に崩したあたしは、尻餅をつくように後ろに転がる。






ドンッと、背中に何か当たった。

こんなとこに壁あったっけ? スーパーの駐車場だったよね? なんて見上げると──





黒いサラサラの髪を肩につくぐらいまで伸ばした、目つきの悪いイケメンが、顔を歪めて立っていた。





ってことは、この背中に当たってるの、この人の足!?

慌てて退けようとしても、彼に首根っこ掴まれてて逃げれない。





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