天使を殺したあたしは。(完)

第五幕 /近づかない





久しぶりに対峙する璃都さんは、やっぱりこの世のものと思えないほど恰好良くて、3秒もまともに見ていられなかった。



透き通るようなサラサラの金髪に、生まれてこのかた太陽の下に出たことないんじゃないかって言うほど真っ白な、真雪のようにきめ細かく美しい肌。

スッと伸びた鼻に思わず撫でたくなる顎ライン。

二重の瞳は甘いチョコレートブラウン。わずかに垂れた目尻が、どこか色っぽくもある。






久しぶりの璃都さんだ……。




きゅうっと心臓が締め付けられて、すぐに上手に息ができなくなった。


ドックンバッコンやかましく暴れる心臓。





返事したいのに、口の中はカラカラでうまくしゃべれない。

ごくりと唾を鳴らしても唾液なんてぜんぜんなくて……つまり喉が張り付くような感覚がして痛いだけだった。






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