天使を殺したあたしは。(完)

最終幕 /天使伝説






────あたしは「許された事」を完全に受け入れられはしなかったけれど、もう受け入れなければいけないのだと思った。


だって、パパの言葉を聞いて橙馬さんもシノちゃんも頷いたから。




「未来。もし、予定通りお前が杏珠の命日に死ぬってんなら、俺は一生自分を恨むと思う。杏珠の大事な妹を死なせちまったって、恨んで恨んで……もう2度と自分の幸せなんて追えなくなる」


「そうだよ。杏珠の妹守りきれなかったら、もう杏珠に顔向けできないもん。私等、杏珠に呪い殺されちゃうよ」





橙馬さんが偉く真面目な顔で言うから。
シノちゃんが茶目っ気に言うから。


あたしは「許された事」を受け入れなきゃいけない。





だから、最後に、ひとつだけ──





「────ねぇ。お姉ちゃんのために、やりたいことが、ひとつだけあるの」








あたしのお願いに橙馬さんは目を潤ませて頷いてくれて、シノちゃんは「準備するね!」って笑顔で言ってくれた──






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