天使を殺したあたしは。(完)

エピローグ







「ライちゃーん!」


「璃都さん!?」






「夜天使」の走りを終えて、一息ついて、あたしが初めて会う「Ange」の人たちに天使を殺した謝罪と今日来てくれたことへのお礼を言っていると、透き通る程の金髪の彼が現れた。





「ライちゃん、お疲れ様!」



カミサマみたいな素敵な顔で笑う顔にキュッと胸が締め付けられて、一気に肩の力が抜けて。気付いたら、あたしの頬に涙が流れてた。





「璃都さん……あたし、やり切れてました……?」


「うん。杏珠さんみたいで……素敵だったよ」



春の木漏れ日みたいに温かく笑う彼の指先があたしの頬を拭う。刹那。




「璃都ぉ? なに未来泣かせてんだよ?」


「ゲッ、橙馬さん……」


「あ? 何がゲッだ、璃都。人の妹泣かせんな」


「っライちゃんは別に妹じゃないでしょう!」


「杏珠の妹なんだ。妹同然」




すっと現れた橙馬さんに後ろから抱きしめられて、あたしは無理やり璃都さんから引き離された。

そのことがちょっぴり寂しく思えたけど「妹同然」って言葉が嬉しすぎるから文句は言わないでおいた。



その言葉だけで、橙馬さんが、アザカさんと結婚するのであってもお姉ちゃんの事を忘れていないって分かるから、それでいい。





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