Help Ⅲ(完)

第十二幕:過去の鎖 /最後のお祭り





────ミカちゃんが留守にしているとき、よく春が遊びに来てくれるようになった。

おそらく、私がひとりの時に『羅刹』関係の事に巻き込まれないようにするためだろう。



最近は一緒に冷たいアイスキャンディーを食べながら、春が持ってきたトランプでスピードっていうゲームするのが楽しくって仕方ない。



ちなみに、負けた方がデコピンされるって言うバツゲーム付き。




「……春も華凜も、毎日毎日よく飽きねぇな」



時々廉哉くんも遊びに来て、毎日おんなじことしてる私達を、あきれたように鼻で笑い、ベッドで眠る。




「だって、レンレン! この部屋でできる事って、すんごい限られとるんよ? トランプしかないじゃろ! てゆか、超燃えるけ! レンレンもする?」


「しねぇ」


「よーし、じゃあ大富豪しよか!」


「しねぇって言ってんだろ!」


「ふんふんふーん」



廉哉くんの言葉をシカトして鼻歌歌いながら配り始めた春を見て、廉哉くんはツートンの髪をガシガシかきむしりながら起き上がると「七並べならする」っていうから、実は可愛いとこもある。




「負けた人はデコピンだからね」


「ぬるいな。負けた奴は唐辛子一気食いとかどうよ?」


「ギャーッ。そんなの私死んじゃう! 甘党なんだからっ」


「よし、決定」




……バツゲームが変わりました。

死んでも負けるわけにはいかなくなりました……。




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