Help Ⅲ(完)

第十一幕:嵐の前の嵐 /消毒





────補習でこってり絞られた私は机に突っ伏したままスマホを見る。

真雪くんは結局補習には顔を出さなかった。やっぱりあのまま停学にでもさせられたのかもしれない。



心配になって「大丈夫?」とだけメッセージを送るとすぐに「何が?」って。





『停学になった?』


『なったけどそれが何?』




返ってきた言葉に飛び起きる。

まだ近くに居た他の生徒が驚いたように私を見て、でもすぐに「羽柴か……なら仕方ねぇな」みたいな目で見てきたからへこむ。



ええ。そうですとも。

私はね、高校に入ってからも、中学の時同じだった人達にひーくんとの事が面白おかしく言いふらされて、孤立してますよーっだ。全校中には知られてないだろうけど、一部では有名人ですよーっだ。

まぁ、ぼっちなんて慣れてるから良いけどね。ふーんだ。





スクバを持って立ち上がると、スマホを握りしめたまま足早に学校を出る。





だって真雪くん、私のせいで停学になっちゃったんだよ!?

早く謝りに行かなきゃ……っ。





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