Help Ⅲ(完)

第十三幕:繋がった関係 /取引





────9月に入ってすぐの日だった。

いきなり「着替えて」と投げ渡されたのは、紺色のスカートに白いシャツ、灰色のサマーベストに緑色のネクタイ。




「え!? え、ミカちゃんなに、いきなり」


「良いから。着替えたらすぐに出るから」


「キャーッ!」



ワンピースをいきなり脱がしにかかられておもわず叫び声をあげると、彼女はいじわるくニヤッと笑う。





「脱がされたくなかったら、早く、ね?」




そう言って部屋を出た彼女を睨む私の顔は相当赤いだろう。




そりゃあね、ミカちゃんが女の子って言うのは分かったよ。

でも今まで男の人だと思ってたし、やっぱり服を脱がされるのは恥ずかしいというか……。



もごもごと言えなかった文句を口の中で消化しながら手早く着替え、言われたままに外に出る。





彼女は私を見て特に何も言わずに「行くよ」と手を握ってきた。



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