Help Ⅲ(完)




「ミカちゃん、こんな朝早くにどこに行くの?」


「朝早くって、もう8時だよ。それに、僕等みたいな子供が9月に行く場所なんて学校に決まってるじゃん」


「学校!?」




ちょっと待って。じゃあ、私が着ているコレは、やっぱり制服か。





あ。もしかして、ミカちゃんのも制服?



黒いシャツに黒いスラックス。

首元できゅっと絞められた血の色を思わせるワインレッドのネクタイがちょっとカッコいいその姿。

ミルクティー色の髪を右側で止めて、カラフルなピンがいくつものバッテンを描いてるのは可愛いし、無造作に遊ばせた毛先も素敵だ。





前を歩く彼女を観察しながら部屋を出てマンションのエレベーターへ向かう。

その扉の前にいたのは──





「あ、ふたりとも準備できたん? レンレンが下で待っとるけぇ、はよ行こ」



こちらに気付いてにっこり笑う可愛い男。

彼も、ミカちゃんとおんなじ服を着てる。あ、でも、ネクタイは春らしくリボン結びしてるとこが可愛い。

ハーフアップに結われたピンクの髪も相変わらず素敵だ。




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