Help Ⅲ(完)

第十三幕:繋がった関係 /再会




────それから、真雪くんは朝夕共に家まで送り迎えしてくれて、そばで何かから守るように静かにあたりに視線を飛ばすばかりだった。




そうそう、私、一人暮らしなんだね。

埃が積もった部屋に「うげっ」って思ったけど、1カ月もミカちゃんのところでお世話になってたんだし、仕方ないよね。





1度だけミカちゃん達がどうなったのか訊いたけど、彼は言葉を濁して何も答えてくれなかった。


でも、それだけで、なんとなく分かる。

それ相応の仕打ちを受け、怪我をしてしまった事。





ごめん、ミカちゃん。

ごめんね、本当にごめんなさい。




何度も心の中で謝りながら、私は真雪くんの保護下に居続けるしかない。





「絶対、また会わせてあげるから、今は我慢してよね、本当」




肩を落として学校までの道のりをとぼとぼ歩いていると、髪をぐしゃっと撫でてそう言ってくれた。

真雪くんって、言葉はちょっと乱暴だしめんどくさそうな態度だけど、実は優しいよね。




「それより、くれぐれも、今日は気を付けてよね。文化祭は一般公開してるから、もしかしたら節南が来るかもしれない。……今日は、ずっとそばに居て」


「……分かってるよ」


「あのね、朝も夕方も、休み時間もずっとそばに居るんだからしつこいって思われてるかもしれないけど……あんたを危険に晒したくないってのは、本音だからね」


「分かってる」





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