Help Ⅲ(完)

第十一幕:嵐の前の嵐 /花火大会




────真雪くんは走っている私を見つけるや否や、少し先でバイクを止めると「乗って!」って。

うしろから節南さんが追って来ている気配はなかったけれど、またいつ彼が来るか分からないから慌てて乗ろうとした。




けど、バイクなんて満足に乗った事がない私がひとりで乗れるわけなくて。

戸惑う私を見かねた真雪くんはめんどくさそうにスタンドを下ろすと、ひょいっと私を持ち上げて優しく乗せてくれた。






「で? 今回は、何があったの? 節南か春か、はたまた他の奴らか。誰に何をされて逃げていたわけ? ていうか、あんたって本当に危機回避能力ないわけ? いつもいつも心配かけて、なに。ボクを振り回して楽しい? こっちは何かあったのかってすごく心配したんだから本当勘弁してよね」




そして待ち受けていたのはマシンガントーク。

真雪くんの家に連れていかれて、あまーいアイスココアを用意してくれた彼が目の前に座るなり、コレだ。



ごくり、と一口飲んだとたんコレだから、私は目を見開いて一言も口を挟めなかった。



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