Help Ⅲ(完)

第十三幕:繋がった関係 /太陽の瞳






────────目を覚ました時、私は白い天井をぼんやりと見上げていた。






夢を見ていた。

羽柴華凜という人間ワタシが、由良羽叶という太陽と恋に落ちた物語──





あれはきっと、私の記憶。

でも、そこまでても、あれが自分に起きた出来事だなんて思えない……。







記憶は、戻らなかった。

ドラマを見せられているような、他人事のようにすら思えてしまった。






なのに、酷く泣きたくなるのは、どうして……?




両手の甲で目を押さえた。

あふれ出してくる熱い涙が止まらなくて、みっともない。




けれどそのしずくを見る人間は傍に居ないのが唯一の救いだ。




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