Help Ⅲ(完)

第十三幕:繋がった関係 /休息




私の肩を抱いたままどこかに電話をかけ始めたひーくんを、ポーッと見上げた。



隣に居て、肩を抱き寄せてもらってもなお、これが現実だなんてイマイチ信じられない。



まだ夢の中に居るんじゃないかってぐらい気持ちはふわふわしてる。



……いや、まさかね?




おそるおそる、ひーくんの頬に手を伸ばして、電話口に小さく声を紡いでいる彼の頬をぎゅっとつねった。




「イタッ。なぁに、カーリー。痛いよ」


「痛いの? じゃあ現実?」




キョトッと首を傾げると、スマホから耳を離した彼が嘆息を漏らして私を見下ろした。

めんどくさい、って感じではなくて「仕方ないなぁ」とでも言いたげな、色気をも感じる瞳で見下ろしてくるもんだから、ドキンッと胸が高鳴る。

刹那。





「ん……」




チュウッと、重なった唇をむように、彼が迫ってくる。

自然と開けた口の中に当たり前みたいに彼の舌が入ってきたから、喜んで出迎えて、その舌に自らのを絡ませた。





クチュッ……といやらしく唾液が鳴る。


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