Help Ⅳ(完)






────2時間ほどだろうか。いろんな店を転々としながら、片っ端から甘いものを食べに食べつくしていた。

佳那汰以外の皆は「ウゲッ。ご勘弁」って顔をしてたけど、おとなしくついて来てはくれたから良かった。



ちなみにみなさん、片手にスマホを常備です。スマホはきちんと、携帯充電器に繋がれてます。





どっちかと言うと、みんなが情報収集で忙しい中、私がひとりツマラナイ思いにならないよう佳那汰が付き合ってくれてた。って言った方が正しかったかもしれない。




数えきれないほどのスイーツを食べつくして、もう別腹もできないんじゃないかってほどお腹が膨れ、私はお手洗いへ。




気を付けて、というみんなに手を振って手早く用を済ませようとした──









「やっぱり、一番手薄だよねぇ」



用を済ませて手を洗っていた時だった。

突然背後から声がしたかと思えば、鏡に女の子が映り込む。


金色のギシギシに傷んだストレートの髪を胸の下までおろした、黒いセーラー服姿の子だった。

一瞬、彼女が何を言ったか分からずに動きを止める。





ニヤリ。

彼女の、ルージュの乗った赤い唇が口裂け女のごとく、歪む。





その瞬間、ゾクッと鳥肌が立って、慌てて外に出ようとしたけどもう遅い。


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