Help Ⅳ(完)

第十五幕:追い詰められた心 /焦燥





それからの修学旅行は、まぁ、平和なものだった。

3日目の班別自主活動は、ホテルを出て教師の目が離れた瞬間、グループのあの子達の輪を離れた。

というよりも、すぐにひーくんたちがワッと出てきて、彼女達が「キャーッ」って騒いでるうちに連れ去られたって感じ。



真雪くんもすぐにグループを抜けてきて合流して、みんなで東京都内で遊んだ。




原宿で「いかにも」って感じのクレープと、とってもカラフルなわたあめを食べたのが幸せでした。





ちなみにみんなは辺りに気を張り巡らせて節南さんを警戒していた。

でも、私は知ってる。

彼はもうこの旅行中は襲いに来ない。


そういう取引だ。





ルミ? ああ、彼女は、なぜか、ずっと一緒にいてくれたよ。

かねてからの友達みたいに、傍で東京観光の案内役を買って出てくれたんだから、見た目に反して性格まで不細工ではないのかもしれない。





「キャハハッ! 節南サマにあんた近づけたくないし、私は節南サマの味方するふりして情報垂れ流してあげる! だから、私の邪魔だけはしないでチョーダイ!」



って、笑ってた。

それにはみんなも苦笑いってものだ。




0
  • しおりをはさむ
  • 197
  • 3321
/ 431ページ
このページを編集する