Help Ⅳ(完)

第十五幕:追い詰められた心 /甘い時間





早く節南さんの家に行かなきゃって思いは確かにあった。



でも結局、そのことで悩みすぎた精神的ストレスか、はたまたたんなる修学旅行疲れか。

私はその日から5日間38度の熱にうなされてしまい、ずぅっと真雪くんの家に泊まることになってしまった。





「あんた、本当に体調崩すとか、体弱いのは相変わらずだね。というか、ストレスに弱いって感じ?」




そう言いながらヒエピタを取り換えてくれる真雪くんに、寝たままでにへらっと笑いかける。

……すぐにデコピンされたけど。あんまり痛くないやつ。






「ボクなんかに笑いかける体力あるなら、とっとと全快しな。無駄な労力使うな!」


「はーい」


「返事もしなくて良いし」




なぁんて言いながら、私の頭を抱き込むように持ちあげてくれ、氷枕まで変えてくれる。

その時、ふ、と触れた真雪くんの首筋がひんやりしてて、とっても気持ち良くて。




思わず抱き着く。





「うわっ! ちょっ……なに!?」


「……真雪くん冷たくてキモチー……氷男……」


「なにそれ! てか熱いし、あんた。離してッ」


「やーだ。氷枕よりキモチーもん……」


「っ」





息を飲んだ音が耳元で聞こえた。

けれど気にすることなく、腕を持ち上げて彼に絡みつく。




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