Help Ⅳ(完)




こんな普通な私の傍に完璧王子様なひーくんがそばに居てくれるのなんて、今でも夢なんじゃないかって思う事が多い。

でも、私は彼が好きで、彼も私を好いてくれてる、って自信を持てるのは──





「でも、俺はカーリーが大事で、大好きだから、絶対の安全が確保できるまでは、俺の持つ力をすべて使って守りたいの。真雪の傍にいてくれれば俺は学校に行ってても、良い子のフリするために母親のとこに帰ってても安心できるから、お願い、ここに居続けて?」






──中学時代のあの頃と違って、今のひーくんは当たり前のように「大事」とか「好き」って言ってくれる。

私が自信を失わない様に、何度だって囁いてくれる。




だから、私もそんな彼に応えたい、って──


嫌われないように、彼の望む私で在りたいって、前よりも強く思うようになった。









「分かった。ここにいる」



私は、ひーくんにめっぽう甘いったらない。







その日は学校は休みだったけど、ひーくんは朝ごはんを食べるなり真雪くんの家を出て行った。




彼はなんだかんだで私の傍に居ない事は多い。

ひーくん曰く「俺の手で節南見つけてボッコボコにしてやる!」「真雪の傍にいてくれれば安心だから出て行けるんだよ!」らしい。







でも、私は、節南さんを捜しに出て行く彼を見るたびに気が気ではない。

だって、節南さんは強い。

ひーくんが弱いとは言わないけど、無傷で勝てるような相手ではないはず。





だから、どうか、節南さん、ひーくんに見つからない様に、私が行くまでずっと息をひそめて待ってて。




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