Help Ⅳ(完)






何度も駆けては立ち止まった。

横腹が痛くなって、ゆっくり歩きがら息を整え、また走った。



早く節南さんの家に行き、かくまってもらわなくては、いつひーくんの元に連れ戻されるか分かったもんじゃない。





きっと連れ戻されたら、今度こそ四六時中ひーくんが傍にいる事になるだろう。

中学の時みたいに軟禁されるかもしれない。



それじゃあ、だめなの。




だから、早く──











「……っつい、た」




1時間半。走って歩いて、ようやくたどり着いたのは、ずいぶん久しぶりに思えるあのマンション。


鍵は、持っている。



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