Help Ⅳ(完)

第十六幕:裏切りの涙 /同居生活





それから、私と節南さんの奇妙な同居生活はスタートした。





節南さんは、私を乱せたことにひどく満足感を得たようで、帰宅してからも上機嫌のまま「好きに過ごせ」と私に告げた。



基本は節南さんの部屋で。寝るときは、逃げないようにみんなの部屋で。

その決まりさえ守れば、要望があれば聞き入れるし、必要なものはすぐにそろえてくれるとさえ言った。



その証拠といわんばかりに、冷蔵庫にはスイーツとコーヒー牛乳がたくさんあったから、すごい。




「好きに食べれば良い。甘いモノ以外が食べたくなったらケータリングを頼むから、言え」


「……」


「学校は、少しだけ、待て。あのクソチビが一緒の学校だろ? あいつがどう出るか見てからだ」




それだけ告げた彼はソファーにゆったり腰掛ける。






私は、地べたにペタンと座り込んで、甘い甘いお菓子を食べながら、自分に置かれた状況をゆっくり理解することから始めた。




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