Help Ⅳ(完)

第十六幕:裏切りの涙 /優しさ






結局私は、頭を使いすぎた事で体がかなり疲れたみたいで。

お決まりのごとく熱を出して期末テストまで1日も学校に行くことはできなかった。




何度か無理をして起き出して、テスト範囲の勉強をしようとしたらキスでノックアウトさせられたから恥ずかしいったらありゃしない。

私がそういうのに慣れてなくて、弱いのに気が付いたみたい。






もちろんキス以上の行為はなかった。

彼が唇を寄せるのは、私の唇だけ。


それ以上も以下もなくて。





ただ毎日、ちょっと物足りなげな艶めいた瞳で私を見てくるからいつだって心臓が張り裂けんばかりの羞恥を覚えた。

そんな表情を見れば見るだけ、彼は本気で私を好きなんだって分かって、惑わされそうになる。





そんな時は必死にジュリエットの曲を聴いてひーくんとの思い出に浸る。







彼は、どうしているだろうか。

元気にしてるかな? そろそろ、諦めたかな、私の事。





そうあってほしいと思うとともに、諦められてたら寂しいと思っちゃうから救われない、私。



0
  • しおりをはさむ
  • 197
  • 3321
/ 431ページ
このページを編集する