Help Ⅳ(完)





「おい、学校行く気か?」


「うん。今日からテストだし、さすがにこれを落とすのはどうかと思うし」


「……まだ万全じゃねぇだろ」





意外にも、倒れた私を、節南さんはきちんと看病してくれた。

というよりも、ただひたすらベッドから出る事を許してはくれなかった。



ごはんは基本的にゼリー。ただひたすら寝かせてくれて、目を盗んで課題をする私を怒った。



おかげで、ちょっとだけ体は楽になったし、なんとかなるでしょう。





「ひどくなったら保健室で受けるから大丈夫。……学校まで送って?」


「……ムリはするなよ」


「うん」




節南さんの制服のすそをつまんで、至近距離で見上げると、彼は顔を背けて歩き出した。

続いて玄関から出ると、彼は私に歩幅を合わせて歩いてくれた。






その事でなんだか胸の奥がほっこりあったかくなって。

こわいんだか優しいんだか狂ってんだか愛しいんだか、本当によく分からない人だ。と、にやける口元を必死に抑えながら凛と前を向く狼の横顔を見上げる。



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