Help Ⅴ(完)

第十九幕:幸せの不安 /迎え





「2つ市をまたいだところに同盟チームがあったんだけど、そのあたりが荒れてるんだって。節南、来ると思う」


「うん、行く」





その日の深夜、ミカちゃんに告げられて考えもせずに頷いた。







私としては、節南さんにはきちんと告白してほしい。

その思いが違えることはない。



けれど節南さんの立場に立ったら、告白する行為はそこはかとなく苦しくて無意味で、八つ裂きにされるような行いだと感じる。

彼の立場に立てば立つほど、強制して良いことじゃないと思っちゃう。



でも、他に、何とも言えない胸のモヤモヤを消す方法が思いつかないから、私は何としても彼にって欲しい。

すっきりしたい、私が。




「分かった。離れてるから、車の中で寝てね」


「うん」




ミカちゃんはシレッと頷いたけど、口調はもう追っても無駄だとさえ思い込んでいるようなものだった。

それでも私は他にどうすれば良いか分かんないから、どこまででも節南さんを追いかけてやる。




0
  • しおりをはさむ
  • 315
  • 3311
/ 420ページ
このページを編集する