Help Ⅴ(完)

最終幕:サヨナラ /『羅刹』と『太陽』






ベッドで眠る節南を見て、その包帯の多さに声を失った。

ユイの言った病室に駆け込んで、何発か殴って無理やり何があったのか吐かせる気でいたのに、意気消沈も良い所だ。





ハッ、と息を吐いた時、背後でユイが「ボロボロだろ」ってちょっとあざけるように笑った。

仮にも自らの家族だってのに心配してる様子はあまり見えないけれど……まぁ、兄弟仲はそれぞれだ。顔に出さないよう努めてるのかもしれないし。




なんて思いながらも恐る恐る節南の横たわるベッドに近づいた。

腕も足も顔も、包帯とガーゼだらけ。でもボクみたいに過剰に殴られてはいない。

とにかく少ない攻撃で一気に沈められたって印象を受ける傷が多い。





「そいつ、完全に殺られてるだろ」





傷は浅いけれど、力量の差は歴然としてる。

ユイの言葉に小さく頷きながら目に見える情報を目一杯捕える。




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