Help Ⅴ(完)

最終幕:サヨナラ /電子日記(ブログ)






「────あいつ等はどこだ!?」





俺に掴みかかってきた獣におもわず頭突きをしたのは、仕方ないことだ。










ハジマリはつい5分前。

ボクの検査や、住宅地に倒れて通報されたせいで警察沙汰になった節南の怪我についての事情徴収とかでタイミングが合わずに会えず終いだったけど、翌日やっと節南の部屋に行けて顔を見せた瞬間、コレ。




ぼさぼさの髪を振り乱してガッと掴みかかってきた節南に腹が立って、言葉よりも先に頭が出てしまった。


背後で、ユイがヒュウッと口笛を吹いたけど気にしてなんかいられない。





「"どこだ"? そんなのボクが聞きたいよ! どうしてお前の傍に華凜のネックレスが落ちてたわけ? あの夜2人と会ったの? お前何か知ってんの? 知ってるなら勝手にキレる前に吐けよ。こっちは情報が何もつかめず迷走状態で頭爆発しそうなんだからさぁ!」



早口で捲し立てると、節南に苦虫を噛み潰したような顔をして舌打ちまで漏らす。




「あいつ等……いねぇのか」


「そうだよ! 行方不明だよ! お前何か知ってんのかって聞いてんの。おんなじ質問繰り返させないでよ。時間の無駄!」


「キャンキャン喚くな。うぜぇ。話してる暇なんてねぇっての」




呟くように吐き捨てた節南がベッドから降りようとしたけれど体が痛んだのかすぐにその場に崩れ落ちる。

そんな怪我で何処に行こうって言うのか。逃げようったって無駄だっての!




0
  • しおりをはさむ
  • 315
  • 3311
/ 420ページ
このページを編集する