Help Ⅴ(完)

第十七幕:地獄の生活 /脱出





寝て、起きて、シャワーに連れて行かれ、ウサギを抱きしめ、犯され、眠る。






淡々とした日々だった。

義務かのように私に触る悪魔の顔に何も思わなくなったのは1週間も過ぎたころだったように思う。




お人形のように頭を真っ白にして、ただただ苦痛を耐える。





気付けば眠りに落ちていて、起きたらミカちゃんが居てお菓子をくれる日もあった。

さすがに、まだ餓死させる気はないみたい。




「汚れたでしょ。汚い。ちゃんと綺麗にして」




そう言って私をシャワー室に押し込んで、そして去るミカちゃんは相変わらず苦いカフェオレ色の瞳を濁らせて私を見据えた。





お友達だと信じたあの頃のキラキラした感情はどこにも存在しない。







無性に寂しくて、悲しくて。

ウサギを抱きしめると少しだけ精神が安定した。





きっと心が壊れ切らないでいられるのは、真雪くんからのプレゼントのおかげだと思う。




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