Help -After- (完)

第十一話:理想



まだまだ夏真っ盛りです。

節南さんとみんなの関係もかなり良くなっている今、イベントを計画しなくていつ計画するの?って感じ。




クーラーの効いた真雪くんの家でスマホ片手に次は何しようかなぁと考えてみる。




探せばまだ夏祭りはあるかもしれないし、みんなで海へ行くのも良いかも。プールに行ってウォータースライダーで騒ぎまくるのも絶対楽しい。






「ねぇねぇ真雪くん、残りの夏休み何したい?」





自分1人ではわくわくしすぎてうまく考えをまとめられない。

真雪くんは夏休みの宿題と睨めっこしながら「えー」と顔を歪める。その時だった。






「受験勉強」





扉が開いたかと思えば、姿を現したのはミルクティー色の髪をしたミカちゃん。その後ろには春と廉哉くんがいて、いつも仲良しだなぁとなんだかほっこりしちゃう。






って……いま、不吉な言葉が聞こえた気がしたんだけど。






恐る恐るミカちゃんに視線を向ければ、彼女は手にしていた参考書を机の上にばらまいて、顔を歪めながらシャーペンを手にする。





「みみみ、ミカちゃん?いったい何を……?」


「見て分かんない?勉強。中退したバ華凛には縁のない話だろうけど、僕はいま高校3年生で、大学行くための勉強をしなきゃいけないの」


「え!?み、ミカちゃん大学行くの!?」





思わず声を上げると、呆れた顔をしたミカちゃんが「何を当たり前のことを言ってんの」と言いたげにため息をこぼす。



  • しおりをはさむ
  • 124
  • 3358
/ 394ページ
このページを編集する